「セミナーや投資話を装った結婚詐欺」は、近年増加傾向にある狡猾な詐欺手法のひとつです。
詐欺師は将来のために資産運用しようと、投資セミナーや勉強会に誘い出し、被害者から巧みにお金を騙し取ろうとします。
なぜ、詐欺被害に遭ってしまうのか、その手口の特徴や心理誘導などから、紐解いていきましょう。
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結婚詐欺の加害者は、ターゲットを定め、偽りの愛情や偽結婚願望をちらつかせて標的へと近づき、金銭を騙し取るのが典型的な手口です。
相手からお金を引き出す口実には、自分や家族が両親が重病で入院した、会社の資金が足りないなど多種多様な実例が存在します。
結婚を利用して勧誘と考えられがちですが、最近ではその手法がさらに洗練され、セミナーや投資話といった形で被害者を騙すケースが増えています。
セミナーや投資話を装う目的として、私利私欲のために相手に投資話を持ち掛け、巧みに勧誘、心理誘導した挙句に金銭を騙し取るという経済的利益を目的とします。
被害者から資金を騙し取る詐欺行為は、しばしば非常に巧妙で、被害者を欺くためにさまざまな手法が用いられます。
次に詐欺師の巧妙な手法の内実や被害の実態について詳しく解説していきます。
投資詐欺の種類として、よくあるのが次の3つです。
資産運用詐欺
海外株式やFXなどへの投資を持ち掛けられ、最初は少ない額から始め儲かったように見せかける。
ある程度投資させてから、出金や手数料などを要求され支払った後、音信不通になる
仮想通貨詐欺
仮想通貨の購入を勧められ、架空の入金画面を作成し、入金させる
画面上で儲かったように見せ、儲かっているように錯覚させ、さらに多額の投資をさせた後、連絡を絶つ
不動産詐欺
2人の将来のために不動産投資を持ち掛け、いかに有効であるかを巧みに説得し購入させる
大きな買い物にターゲットが躊躇するも、不動産業者などに扮した仲間からも念を押され断りづらい状況を作る
上のそれぞれの投資詐欺の手口には、以下のように共通する特徴があります。
共通する詐欺行動として、まず理想的、魅力的なパートナーとしてターゲットの前に登場し、結婚相手候補者としての存在を十分に認識させます。
タイミングを見て、投資話を持ち掛けます。巧妙な説得力で欲望や希望に訴えかけ、金銭を引き出した後でターゲットの目の前から去り、連絡を絶ちます。
実際に当事務所で取り扱った詐欺案件の事例に基づいて分析していきましょう。
婚活マッチングアプリで出会った男性は、かなりのイケメンで大手企業に勤めていたので、私の求める結婚相手としては申し分ない相手でした。
結婚前提を強調する交際を申し込まれてから2か月後、二人の将来のため、投資を勧められました。絶対に儲かると言われた投資先は、彼の勧める海外の会社でした。
一度は断ったのですが「二人の未来への投資を真剣に考えてくれないんだね」言われてしまい、彼と別れたくないので投資しました。
少額を投資したところ大きな利益が出てアプリの口座から出金できました。
しかし、その後も投資を続けたところ、アプリの運営事業者から「マネーロンダリングに使われたため口座が凍結されたため、出金にあたり、解除金や手数料が必要」との連絡が入り、計約500万円を請求されました。
「払わなければ法的責任を追及される」と言われ、全貯金と両親から借りたお金を入金したところ、男性と音信不通になり、アプリにもログインできなくなりました。
ご依頼者は30代で結婚を焦っていたこともあり、タイミングよく現れた理想的な加害者を運命の人と信じてしまったそうです。
調べたところ相手の男の本名と住所を確認できました。
男は詐欺の前科があり、自身が作成した偽の投資アプリでご依頼者を信用させ多額のお金を騙し取りました。
同時期に別の30代から40代の複数の女性を騙していたことも判明しました。
顔がよくてお金持ちで、自分にベタ惚れだなんて、そんな都合の良い話を社会経験や教養のある女性が容易く信じてしまうなんて意外かもしれません。
しかし、最近の詐欺師は、相手を信じ込ませるために、あの手この手を使ってきます。
完璧すぎる男性がちょっと抜けている所や欠点なども見せて、それをあたかも「君だから見せられるんだよ」と言って、等身大の男性を演じて安心させるのです。
こんな風に甘言葉を囁かれていたら、期せぬ落とし穴を見落としてしまってもおかしくないのかもしれません。
ターゲットからお金を搾取する手法として、意図的に不幸話を出っちあげてターゲットの良心の呵責を刺激したり、将来夫婦になる相手を助けるなら損はないと思い込ませる巧みな話術も詐欺師のやり口です。
相手と連絡が取れくなり、消費者センターに相談したものの、犯人の情報がすべて架空のものだったので手も足も出ない状態でした。
泣き寝入りだけはしたくなかったので、調査をお願いしました。結果的に相手の本名や住所がわかり、そこから詐欺の証拠も掴んでもらえました。
警察に被害届けを出し、弁護士に返金と損害賠償請求を交渉してもらうことができました。
詐欺の被害に遭う期間が長引いてしまえば、それだけ被害額が膨らんでしまいます。
投資詐欺に遭うと高額な損失があると同時に、お金目当てに利用されたという精神的に大きなダメージを負うことになります。
未然に防ぐための対策や知っておくべき情報についても注意して備えておきましょう。
投資詐欺に遭っていた被害者から多かった詐欺行為の前兆について、以下にまとめました。
そんなに儲かる話なら、自分が投資すればいいものを、あえて説得したり勧誘してくるあたり、すでに怪しい行動と言えるでしょう。
また、投資のために借金の申し出や立て替えてほしいと言ってくるのも不自然です。詐欺師は足が付くことを嫌がるので口座振込や出入金を拒否します。
プロの結婚詐欺師たちは、引っ掛かりやすい相手に目を付けています。
また経験上詐欺が成功しやすい相手の特徴を既に把握しているため、それに当てはまる人をターゲットにしていきます。
詐欺師に狙われやすいと言われているのは次のタイプです。
少しでも怪しいと感じたら、ネット情報を駆使して自力で相手の背景を調べてみることが重要です。
それ以降は何を言われても、上手く口実を作ってお金を渡さないように気をつけましょう。その際に何かしらの圧力を感じる場合は、詐欺の可能性が高いかもしれません。
少しでも違和感や不審な点があるときは第三者に早めに相談しましょう。
不正に購入させられた場合などは消費者生活センターへ連絡しましょう。
相手とのやり取りや写真、被害が分かるものなどの記録を持って警察に被害届を出し、弁護士にも相談してください。
こちらが詐欺に感づいたことを知ると行方をくらます可能性が高いので、なるべく詐欺の証拠を残しておいてください。
被害届を提出するときは、下記の情報を用意しておきましょう。
詐欺師を返金を求めたくても、本名や所在地がわからないと内容証明を送ることもできません。
また、警察や弁護士に訴えても証拠がなければ動いてもらえないのが現実です。
そのようなケースは、探偵に犯人特定や証拠収集のための調査を依頼するのがおすすめです。
詐欺の実態や証拠に関することは調査の専門家に相談すれば、解決につながるアドバイスをもらえます。
詐欺実態調査を通じて、不安や疑問を解消し、具体的な事実を明らかにすることが可能です。
ご依頼者が詐欺被害に遭ってしまったというストレスから解放されて、本来あるべく平穏な生活に戻っていただくことを目指して、最適な解決プランをご提案し、それを速やかに「実行」することで、もとの生活を取り戻すことが調査の目的と言えます。
一般的に慰謝料請求には以下の3つのポイントが重要です。
証拠については「実際に結婚に向けて進んでいたこと」「お金は相手に嘘をつかれて渡したものであること」という2点について、証拠を集めること。
たとえば、会話を録音したものや、LINEやメールでのやりとりがあれば、返金請求を有利に進めることができます。
結婚できると信じて、投資詐欺に遭ってしまうと、金銭的被害だけではなく、気持ちを利用され裏切られた深い傷を残します。
「結婚詐欺の被害に遭ったかもしれない…」と感じたらすぐに無料相談窓口にお問い合わせください。
弁護士や警察に提示するべき、犯人や被害の情報が極端に少ないときは調査を依頼することをお勧めします。
当事務所はご依頼者の気持ちに寄り添い、ご希望に沿った調査や問題解決をお約束いたします。
また、他社で断られた案件についても幅広く対応いたします。お気軽にお申しつけください。
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執筆者 / 吉田者 / 2024年8月9日更新
男女間トラブルをメインに活動して10年以上のキャリアの持ち主。自身でも婚活サイトを運営しているほどの世話好き。監修者・執筆者一覧へ
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