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2006年に俳優の山下智久さんが主役をされた「クロサギ」をご存じでしょうか? 「クロサギ」は詐欺を題材に描いた漫画を原作として、作中では多くの詐欺師やその手口が登場しました。今回はその「詐欺」について詳しく掘り下げていきます。
冒頭で紹介した「クロサギ」の劇中に登場した詐欺師は、3種類に分かれています。それが「黒鷺」と「白鷺」と「赤鷺」です。ここでは、「白鷺」と「赤鷺」にスポットを当てていきます。
白鷺は相手を言葉巧みに操り、金銭をだまし取る詐欺師のことです。赤鷺は色恋を利用して、金銭を騙し盗る詐欺師のことをいいます。それぞれ詳しくみていきましょう。
一般的な詐欺師はこの白鷺です。「うまい儲け話がある」と相手にもちかけお金を騙し盗る手法です。その道のプロではなく、何も知らないもしくは少しかじった程度の素人相手に行ないます。以下が詐欺の種類です。
保険金詐欺・オークション詐欺・リフォーム詐欺・商品を偽る詐欺・詐欺破産罪・祭りくじ詐欺・催眠商法・資格商法・霊感商法・募金詐欺・寸借詐欺・里親詐欺・成りすまし詐欺・ワンクリック詐欺・振り込め詐欺・マイナンバー詐欺・チケット詐欺など
恋愛や色恋、身体の関係をもった人、結婚を前提にしていた人からお金を盗る詐欺師のことを言います。一般的に異性に対して詐欺を行なうことが多く、2人1組で動く詐欺師もいます。この詐欺は、金銭の要求があることを前提としています。純粋な婚約破棄や、実は相手が既婚者だったというのは詐欺には入りません。赤鷺に分類されるのは以下のものになります。
結婚詐欺・婚約詐欺・結納金詐欺・美人局など
結納金詐欺とは・・・婚約し、結婚することを前提に金銭や、品物を取り交わす風習や習慣を利用し、相手からそれらを搾取する行為です。婚姻が不成立になったときは返還しなければならないが、それが返還されなかったとき、詐欺となる可能性がある。
美人局(つつもたせ)とは・・・既婚者の女性もしくは男性をターゲットとして、性行為かそれに準じる行為をしている最中に相方が割り込み、不倫と決めつけ金銭を要求することです。手口の性質上、男女一組で行なわれることが多いです。また、未成年を利用し脅したり、ホテルに入るところを撮って脅すなども美人局に入ります。
詐欺罪の成立条件について見ていきましょう。以下の5つが詐欺罪の成立条件です。
これらが成立することによって詐欺罪が確定します。また、最後の項目がなくとも詐欺罪にはなりますが、損害がなかった場合は詐欺罪にはならないことになっています。例えば、婚約し、金銭の要求を何度かされ渡す、その後連絡がとれず音信不通になったなどであれば、詐欺になる可能性があります。詐欺が判明し、刑事裁判になり有罪になった場合、以下の刑罰がくだります。
刑罰は重い順番から「死刑⇒懲役⇒禁錮⇒罰金⇒拘留⇒科料」になっており、詐欺罪は既遂未遂問わず有罪判決がくだれば懲役になります。また、有罪判決がくだった時点で、金銭のありかが判明していれば、財産の差し押さえが発生します。
ちなみに、懲役は1ヶ月以上の身体の拘束、刑務作業のことです。禁錮は1ヶ月以上の身体の拘束、罰金が1万円以上のお金の納付が科せられます。拘留は1日以上30日未満の身体の拘束、科料が1万円以下のお金の納付になります。刑罰を受けると前科がつきます。前科がある状態で5年以内に犯罪を犯すと刑が重くなる可能性があります。
詐欺罪の立証は難しいとされています。その理由として、詐欺を行なう人は通帳の記録などの証拠を残したがらないこと、前出の欺罔・錯誤が証証明し辛いことがあげられます。とくに結婚詐欺の場合は、騙す意思がなかったと言えばそこで終わってしまうことも多いです。他に騙されている人がいない限り立件することは難しいでしょう。
民事裁判では慰謝料や賠償金を請求することができます。まず、慰謝料と賠償金の違いを解説していきます。
慰謝料と賠償金では上記のような違いがあります。詐欺に関しては賠償金請求をすることが多く、その金額も盗られた金額によって上下します。盗られた金額が大きければ賠償金も大きく、少なければ賠償金は少なくなるとなっています。また、通常賠償金は盗られた金額そのままを請求することが基本です。民事には示談という方法もあります。
示談とは、当事者同士で話し合いを行ない取り決めをし、示談金を支払うことで減刑もしくは不起訴にすることをいいます。この時の示談金は、賠償金・慰謝料・迷惑手数料などを含めた金額になります。また、示談金を受け取ったからといって必ず減刑や不起訴にしなくてはならないわけではありません。被害者側の意見が尊重されるため、許せないなどの気持ちがあれば起訴することが可能です。
コロナ不況の中で結婚詐欺がすこしずつ増えてきていることをご存じでしょうか?先の見えない世の中で、独り身が不安という人を狙った詐欺が実際に横行しています。また、中高年のお金を持っているであろう世代を狙った結婚詐欺も増えています。
独り身が不安だと思っている人は、詐欺師にもつけ入られやすく危険です。なぜかと言うと、騙されていても「この人は大丈夫」「この人は裏切らない」など、盲目的にその人を信じてしまう傾向があるからです。
盲目的に信じられるのはいいことです。しかし、信じていいことと悪いことがあります。将来を見据えるのであれば、自分を騙しにきているような人ではなく、誠意をもって付き合ってくれる人を選びましょう。
結婚詐欺師には以下のような共通点があります。
これらに共通する人と知り合ったら注意しましょう。可能であれば金銭の要求をされた際に録音などをし、証拠をおさえておく、金銭の受け渡しは口座間のみで行なうなどの対策をしておきましょう。
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