突然、不倫(不貞行為)などの理由で慰謝料請求を受けたら、動揺してしまい「いっそ無視してしまおうか」と考える方もいるかもしれません。
しかし、結論から言うと、慰謝料請求を無視するのは非常に危険です。
無視し続けると、事態は好転するどころか、より深刻なトラブルへと発展する可能性が極めて高くなります。
本記事では、慰謝料請求を無視することで発生するリスクと、状況を悪化させずに解決へと導くための正しい対処法について詳しく解説します。
最後までチェックしてみてください。
請求を無視することで、あなたが負うリスクは増大し、結果として支払うべき金額が高額になったり、社会的な信用を失ったりする可能性があります。
例えば下記のようなリスクがあります。
これが最も現実的で、かつ深刻なリスクです。
最初の請求(普通郵便や内容証明郵便など)を無視し続けると、請求者は次の段階として訴訟(裁判)を提起します。
裁判所からあなたの自宅へ訴状が届きますが、これも無視し続けると、法廷に出廷しない、反論しないという姿勢とみなされます。
その結果、裁判所はあなたの反論を聞かず、相手の主張を全面的に認めた判決(欠席判決)を下す可能性が非常に高くなります。
判決で支払いが確定したにもかかわらず無視を続けると、相手は判決に基づき、あなたの財産を強制的に差し押さえる手続き(強制執行)が可能になります。
これには、勤務先に通知が届く給与の差し押さえが含まれ、結果的に会社に慰謝料請求の事実が知られてしまうリスクがあるほか、銀行口座の預金なども強制的に引き落とされてしまいます。
慰謝料請求を無視するという行為は、請求者に対して「不誠実」「反省していない」という悪印象を与え、さらなる怒りを募らせることにつながります。
その結果、話し合いの場では減額に応じてもらえなくなるどころか、不誠実な対応を理由に慰謝料が増額されてしまう要因となることもあります。
裁判になった場合も、裁判官に悪印象を与え、判決で不利に働く可能性があるため、絶対に無視しないようにしましょう。
慰謝料には、本来支払うべき時点から支払いが遅れた期間に応じて遅延損害金(利息のようなもの)が発生します。
請求を無視して交渉が長引いたり、裁判になったりするほど、この遅延損害金が膨らんでいき、最終的な支払い総額が増えてしまうことになります。
無視されたことで請求者の怒りが増幅すると、冷静な話し合いによる解決が難しくなります。
感情的な嫌がらせ行為に発展したり、相手が弁護士を立てて交渉のハードルが上がったり、最悪の場合、職場や家族など、第三者に事実をばらされるといった事態に発展します。
精神的な負担が大きくなるだけでなく、早期解決の道が遠のくでしょう。
ここからは、慰謝料請求をされた場合の正しい対処法を紹介します。「無視」という最悪の選択肢を避けるために、まずは以下のステップで一つずつに丁寧に対応しましょう。
請求書や内容証明郵便が届いたら、決して無視せず開封してください。
請求者、請求の理由、請求されている金額、支払期限、請求の根拠などを冷静に確認し、内容を記録しておくことが重要です。
内容が感情的で冷静さを欠いたものであっても、感情に流されず、事実の確認に徹しましょう。
慰謝料請求に関する問題は、法律の専門家である弁護士に相談するのが最善かつ最速の解決策です。
弁護士に依頼すれば、請求者との直接のやり取りをすべて代行してもらえるため、精神的な負担から解放され、感情的なトラブルを防げます。
また、請求額が法的に見て高すぎる場合、適正な金額を算出して大幅な減額交渉を有利に進められます。
さらに、そもそも支払い義務がないケースを判断し、適切に請求を拒否できるほか、裁判になった場合でもすべての手続きを任せられるため、不利な判決を防ぐことができます。
請求書が届いても、請求者本人に直接連絡を取ったり、安易に回答書を送ったりするのは避けてください。
自分で対応すると、感情的なやり取りで状況を悪化させたり、不用意に請求内容を認めるような発言をしてしまい交渉で不利になったりするリスクがあります。
まずは弁護士に相談し、今後の対応方針を決めることが重要です。
また、他にも下記のような行動は絶対にしないように心がけましょう。
何度でも繰り返しますが、無視は法的リスクを高めます。
直接相手とやり取りをすると、感情的な口論になり、不利な発言を証拠として利用されたり、事態をこじらせたりするだけです。
特にSNS経由などで請求が来た場合、相手に詳細な個人情報を教えないようにしましょう。
請求額は多くの場合、相場より高めに設定されています。
交渉の余地があるにもかかわらず、安易に満額の支払いを約束すると、後から覆すことが難しくなります。
最後に、慰謝料請求を無視するとどうなるかについて、よくある質問をQ&Aで紹介します。
気になる不安を解消しましょう。
A. 無視すべきではありません。
たとえメールやLINEといった非公式な連絡手段であっても、相手があなたの氏名や連絡先を把握しており、請求の意思を明確に示している場合、それを無視すると相手の怒りを買ってしまいます。
内容証明郵便や訴訟といったより強力な手段に移行するきっかけを与えてしまいます。
誠実な対応を示すためにも、すぐに弁護士に相談しましょう。
A. まずは、弁護士に相談するのがおすすめです。
心当たりがない場合、請求者の誤解を解く必要がありますが、あなた自身が反論しても感情的になりやすく、話がこじれるリスクがあります。
無視すれば「認めた」と判断され、最終的に裁判で不利になる可能性が高まります。
弁護士を通じて法的に正当な主張をすることで、支払いを完全に拒否できる可能性を高められます。
A. 訴状の無視は絶対にやめましょう。
訴状が届いたにもかかわらず無視を続けると、あなたは裁判に出廷しなかった(欠席)とみなされ、相手の主張を全面的に認める判決(欠席判決)が下されます。
この判決が出ると、先の解説通り、あなたの給与や預貯金が強制的に差し押さえられるリスクが現実のものとなります。
すぐに弁護士に連絡し、裁判に対応するための準備を進めてください。
A. まずは弁護士に相談してください。
慰謝料は、請求者が希望する金額を自由に記載していることが多く、法的に適正な金額(相場)よりも高額であるケースがほとんどです。
弁護士は、過去の判例や個別の状況に基づき、適正な慰謝料の相場を判断し、その金額に向けて減額交渉を進めることができます。
「もしかして浮気されているかも」という不安が原因で、曖昧な不安を抱えたまま感情的に問い詰めたり、ご自身で証拠集めを試みたりする方もいらっしゃいます。
しかしその行為は、事態を悪化させたり精神的に病んでしまうリスクがあります。
弁護士は証拠がないと動けない場面も多く、浮気の疑いがある状態では依頼することが難しいです。
そこで、浮気調査におすすめなのが「探偵への調査依頼する」ことです。
探偵は、裁判や交渉で通用する法的に有効な不貞行為の証拠を、合法かつ確実に収集するプロフェッショナルです。
探偵に依頼することで、精神的な負担が軽減され、プロの視点による客観的な状況判断や証拠を得られます。
また、関係修復や離婚、慰謝料請求など、あなたが望む次のステップへ進むための方針にもなります。
どんな内容で調査してもらえるのか、気になったらまずは探偵事務所の無料相談で相談するのがおすすめです。

監修者・執筆者 / 山内
1977年生まれ。趣味は筋トレで現在でも現場に出るほど負けん気が強いタイプ。得意なジャンルは、嫌がらせやストーカーの撃退や対人トラブル。監修者・執筆者一覧へ
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