Palimony News
もし、配偶者がアスペルガー症候群だったら、どんな結婚生活を想像しますか。
パートナーに気持ちを理解してもらえなかったら?話し合いに応じてもらえなかったら?その悩みの大きさは十分伝わってきますが、その状態で結婚生活を続ける大変さは、当事者にしか分からないのではないでしょうか?
アスペルガー症候群と自閉症には重複する部分も多く、近年は「自閉スペクトラム症」として1つの疾患概念に含めて考えられるようになってきています。知的レベルが正常であり、言葉の発達に遅れはないことなどから、一見すると「ちょっと変わった人」程度に認識されることもあります。
言語発達に遅れはみられないものの、他者とコミュニケーションをとるうえで、相手にわかりやすい言葉を選択することや、他者の発言の微妙なニュアンスを直感的に理解することが困難です。
また、周囲の状況・他人の関心に構わず、自分の好みのものに熱中してしまう特性があるため、家庭や学校・職場などの社会的な場において深刻なトラブルを引き起こすことがあります。
アスペルガー症候群では、代表的な以下の症状があります。
アスペルガー症候群は、知的障害や言語発達の遅れがないことで自閉症と区別されます。
相手の言葉の細かいニュアンスを理解できなかったり、想像力が乏しく人間関係に興味がないせいもあって、話す相手によっては空気が読めない発言と受け取られてしまうこともあります。
当社の取り扱った相談の中にも、夫がアスペルガー症候群で離婚を考えているという方がいました。
「夫とはコミュニケーションも上手くとれないし、いつもイライラしてしまう。このままじゃ自分まで鬱になりそうなので離婚したい」という深刻な悩みをお持ちでした。
このご夫妻にはまだ子どもがいません。離婚するなら今だと、相談に来られたということでした。
アスペルガー症候群の人と距離を置いて付き合う分には、気になることはそれほどないと思います。しかし、結婚ともなると相手がアスペルガーであることを日々実感させられることばかりだといいます。
夫婦の意思の疎通は、平和な結婚生活に不可欠なものです。あれこれ説明しないと、自分の気持ちをまったく汲み取ってくれないとか、 自分が傷つくことを平気で言ってくるようなことをされていたら、精神的に辛くなるのは無理もありません。
下記は、アスペルガーのパートナーを持つ人の悩みです。
一つひとつは大きな問題だと捉えられないことも多いのですが、毎日一緒に生活する人からすると、日々ストレスが溜まってしまうはずです。
相談者の女性のように、相手の気持ちや空気を読むことができないアスペルガー症候群の人は、配偶者が大変なときに、その状況を理解できず、相手が傷付くような言動をしてしまいがちです。
そんな振る舞いに、「もう夫婦としてはやっていけない!」「愛情を感じられなくなった」と離婚を決意する人もいます。しかし、相手が離婚に同意せず裁判へと発展した場合、アスペルガー症候群であることを理由に、離婚の請求は可能なのでしょうか。
離婚が許される病気として認められていない。法律で認められている離婚事由に「配偶者が強度の精神病にかかり、回復の見込みがない」というものがあります。
アスペルガー症候群は「回復の見込みがない」とはいえ、「強度の精神病」とは言い難く、たいていの場合は介護まではしていません。そのため、この精神病にはあたらないと判断されることが多く、離婚が許される病気として認められていません。
世の中の大半の夫婦は、双方または、いずれかが離婚を望むことによって、協議離婚の元、離婚が成立します。配偶者が同意させしてくれたら、離婚が可能ということになります。 この場合は離婚届に署名・捺印をし、役所に提出するだけです。
アスペルガー症候群はコミュニケーションを取ることが困難とされている病気なので、話し合いにならないことが多く、当人同士だけでの協議離婚は困難になるケースもあります。
また、相手が離婚に合意しない場合、アスペルガーという病気だけを理由に一方的に離婚を主張しても、認められないことがあります。
アスペルガー症候群という病気そのものを理由に離婚を認めさせることは難しいのですが、それに付随する言動や、受けた被害内容などを証明できれば、離婚を裁判所に認めさせ、離婚を成立させる可能性はあります。
また、アスペルガー症候群によって相手への愛情が冷め、夫婦生活が破たん していることを証明することができる場合も、離婚が認められることもあります。
以上のことを証明するには、自分の力だけでは難しく調査会社や探偵などプロに頼ることでより確かな立証ができます。
こういったケースでは、なかなか第三者に相談しづらいのが現状のようです。
結婚するとき、相手がアスペルガー症候群と知らなかったという場合はともかく、知っていたうえで離婚を望んでいる、離婚することでしか解決できないような気がする…という方は猶更、悩みを吐き出しにくいそうです。
一人で抱え込んでいるとさらに状況が悪化してしまうこともあるので、早めに相談先を利用してください。
当社のような調査会社では、お悩みを伺い、それに応じて適切なアドバイスをいたします。
ご依頼者様の抱える問題を、一緒に考え解決に導いていきます。パートナーがアスペルガー症候群であるがゆえの精神的な苦痛などを証明したり、調査に基づいて情報を収集して離婚に向けてサポート致します。
相手との話が全く進まない場合は、裁判も視野に入れるとよいでしょう。その場合は弁護士をご紹介いたします。
「相手との生活に疲れていることは事実だけど、本人のことを嫌いになったわけじゃない」という方いらっしゃるでしょう。
本音ではパートナーと離婚せずに、なんとかやっていきたいという方が今後、少しでもストレスなく結婚生活を継続できるよう、アスペルガー症候群との向き合い方のポイントをご紹介していきます。
まずは アスペルガー症候群というものをよく理解し、そのうえでうまくやっていけるように努力することが重要です。
どんな夫婦間にも価値観の違いで悩むことは起きるものです。アスペルガー症候群の相手にも同じ気持ちで接することが大切です。自分にとって価値のあるものが、相手にとっても価値があるとは思わないことです。
他の夫婦を羨ましく感じることもあるかもしれませんが、「私が好きになったのはこの人なのだから」「どんな夫婦にも外から見ただけでは分からない悩みがある」と考えるようにしましょう。
お互いがより快適に生活していくにはどうすれば良いのか、それが重要です。
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