この記事では、既婚者の偽装を見抜くための実践的なテクニックと、慰謝料請求で勝訴するための必要なステップを詳しく解説します。
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この相談事例は、婚活パーティーで出会ったと思っていた独身男性が実は既婚者だったというケースです。
相手は最初から既婚者でありながら独身を装い、告白して関係を持ちました。
しかし、ある日、彼が家族らしき人物と一緒にいる写真が彼の友人のSNSに投稿されているのを見て真実が明らかになりました。
問い詰めると、彼は怒り、私から去っていきました。このままでは悔しくて彼を許すことはできません。
このケースでは、女性は婚活パーティーで出会った男性が独身だと思い、真剣な関係を築いていました。
しかし、後に彼が既婚者であることが判明しました。
通常、既婚者との肉体関係は不倫とされ、不法行為にあたりますが、この女性は男性の既婚の事実を知らされていなかったため、罪には問われません。
既婚者が独身を偽ることにより、関係を持った相手に精神的な苦痛を与える場合、これは不法行為に該当する可能性があります。
被害者は慰謝料請求を行なうことができます。
婚活のような状況で、既婚者が独身と偽って別の人と関係を結ぶことは、結婚詐欺とみなされることがあります。
詐欺とは、偽りの事実を提示し、相手を騙して利益を得る行為です。
既婚者が独身を偽る場合、いくつかの典型的なサインや振る舞いが見られることがあります。
これらに注意を払うことで、既婚者が独身と偽っている可能性を見抜くことができます。
既婚者は自宅や家族に関する詳細を避け、プライベートな情報をあまり共有しない傾向があります。
家族と一緒にいる時間を避けるため、不規則な時間にのみ連絡を取ったり、特定の時間にのみ返信する傾向があります。
公共の場所でのデートを避け、人目につきにくい時間帯や場所を選ぶ傾向があります。
共通の知人や家族が見る可能性のあるSNSへの投稿を避け、写真を共有することを嫌がることがあります。
指輪を外していても、指に指輪をしていた跡がある場合があります。
家族との予定が入るため、急な予定変更が多くなることがあります。
長期間交際していても、友人や家族に紹介することを避ける傾向があります。
これらのサインは疑わしい状況を示唆している可能性がありますが、必ずしも既婚者であるという証拠ではありません。
疑いを持った場合は、慎重に確認することが重要です。
既婚者であることを認めさせるには、慎重かつ戦略的なアプローチが必要です。
相手に対する直接的な対面や、証拠に基づいた会話が効果的な手段となります。
以下はそのためのステップです。
証拠の収集
既婚者である可能性がある相手に関する証拠を集めます。
これにはソーシャルメディアの投稿、共通の知人からの情報、結婚指輪の跡、家族の写真などが含まれます。
証拠の提示
疑念がある点や、収集した証拠を相手に提示します。このとき、非難や感情的な言葉を避け、客観的な事実に基づいて話すことが重要です。
証拠収集は、裁判でも通用するほどの確固たるものである必要があります。
自分だけでこれを行なうのは非常に難しく、心のバランスを崩すリスクも伴います。
そのため、専門家やプロの探偵などの手を借りることを推奨します。
これにより、必要な証拠を効率的かつ法的に適切な方法で収集でき、心理的な負担も軽減されます。
相手が既婚者であるにも関わらず独身と偽って交際した場合、貞操権の侵害などを理由に慰謝料を請求できることがあります。
慰謝料は受けた精神的な苦痛を金銭で賠償するものですが、実際に慰謝料を請求し受け取ることは容易ではありません。
慰謝料請求には、 事実を立証する責任があります。
男女交際が自由なのは独身者に限られ、この女性の場合は独身者と信じて交際していたため、罪に問われる心配はありません。
しかし、騙されて肉体関係を結び、結婚を匂わされたことにより、多くの精神的損害を受けたと考えられます。
証拠に基づいて事実を明確に立証できれば、慰謝料請求は可能です。
既婚者が独身を偽って交際するケースでは、相手が慰謝料の支払いを回避しようとすることが多いです。
交渉で事実を認めさせるのは難しく、相手がさらに嘘を重ねることもあります。
これにより、女性側が合意の上で交際したと受け取られると、慰謝料請求は難しくなります。
また、既婚者と知った後も交際を続けると、逆に慰謝料請求を受けるリスクが生じます。
「妻とは離婚する」というような相手の言葉に流され、期待を持って交際を続けると>最終的には自分が慰謝料を払うことになる可能性があります。
このような場合、相手が話し合いに応じないなら、証拠を集めて弁護士に相談し、裁判を検討するのが良いでしょう。
不倫がバレたり、大事になることを避けたい相手は、裁判を避けるためにいくらかの慰謝料を支払うことに合意する場合があります。
そのため、積極的に交渉を試みるのが効果的です。
交際時に相手から独身だと聞かされると、普通はその言葉を疑わないものです。
特に、恋愛感情が芽生えた場合、真面目で信頼を大切にする人ほど相手の言葉を信じがちです。
しかし、このような性格の人を狙って近づいてくる人もいますので、警戒が必要です。
慰謝料を請求する際には、裁判になるリスクや、相手の配偶者に事実がバレて問題が大きくなる可能性もあります。
一方で、話し合いで慰謝料の支払いに合意し、問題を解決するケースもあります。
このため、状況をよく考え、冷静に対応することが大切です。
執筆者 / 吉田 / 2024年9月25日更新
男女間トラブルをメインに活動して10年以上のキャリアの持ち主。自身でも婚活サイトを運営しているほどの世話好き。監修者・執筆者一覧へ
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